
紅荔
繁った葉陰の下、真紅のライチが群れ燃え、葉上に蝶が憩い枝に蟷螂が潜み、淡い墨の靄に満ち足りた気配と静寂が呼応する。
精緻な工筆により、墨線で葉脈や枝を明晰に描き、重ねた設色で果皮の斑点と瑞々しい量感を起こす。画面は左に密、右に疎で、房は上から下へと傾れ、留白と淡い渲染が霞む地をつくり、赤実をいっそう前へ押し出す。葉に憩う蝶と枝にとまる蟷螂が静物に息を通わせ、冷やかな青緑と豊かな朱の対比をいっそう鮮明にする。
- カテゴリー
- 花鳥画
- 制作年
- 制作年 未確認
制作の過程

1. 下描き

2. 白描

3. 設色
展示風景
