
青年肖像
若者が木椅子に半身で座り、腕を一本の木の棒に預ける。冷ややかな灰色調と冴えた線描が、静かで自制的な気配を湛える。
確かな輪郭線に淡いウォッシュを重ね、骨格の明晰さと柔らかな肌の調子を示し、とりわけ顔と指節の描写が緻密である。身体は左から右へ長い対角線を引き、灰色の上衣と淡いズボンが対照をなし、下半身は主に線で色を抑えることで虚実の切り替えが明晰となり、抑制された背景は紙肌の地合いをのぞかせて静けさを集める。手の甲はわずかに垂れ指先はゆるみ、視線は水平でありながら過度に直視せず、抑制と沈着の気配を醸す。
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- 人物・デッサン
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