
団扇の美人(白描)
張りのある白描の線で、扇を携えた仕女が回紋の円窓の前で欄干に寄り、脇に盆栽の松を従え、衣帯はたなびき、気配は微風のように清らかである。
全体を白描でまとめ、線は清冽で律動があり、衣紋と飄帯は太細の変化で層を成し、裳裾の文様と欄干の格子の細密さが対照をなす。右寄りの構図で、仕女は欄前に立ち、円窓と垂れ幕が内外の空間を囲い、左側の台座の岩と芭蕉葉が呼応し、脇には小さな盆栽の松が据えられる。扇を手にやわらかく振り向く表情は穏やかで、広い余白とゆるやかな曲線が、静謐の中にかすかな風の気配をもたらす。
- カテゴリー
- 人物・デッサン
- 制作年
- 己未年(约 1979)
制作の過程

1. 下描き

2. 彩色仕上げ
展示風景
