
観音献花
淡い月光のもと、観音は荒波の上に立ち、指先をそっと掲げ、花を挿した瓶を捧げ、轟きに対して静けさを立ち上がらせる。
工筆の設色で、緊密な輪郭線と透明なぼかしが用いられ、面貌と衣の襞が端正に描き出される。白い頭巾と赭の外衣が、下にのぞく青緑の衣を引き立てる。円光は満月と重なり、左の柳枝と脇の赤い瓶に挿した白い花が呼応し、小さな台は空中に漂うかのようだ。下方の海潮は密な墨線と藍の彩色で織り上げられ、波頭は白く砕け、静かでおだやかな存在感をいっそう際立たせる―動中の静。
- カテゴリー
- 人物・水彩・工筆
- 制作年
- 制作年 未確認
制作の過程

1. 下描き

2. 白描

3. 設色
展示風景
