
知足常泰・无求品高
沈着な濃墨で綴る行草二行が「知足常泰、無求品高」を示し、広い余白のなかに静かで自持の気配を漂わせる。
行草による書で、墨は充実し押し引きが明確、太細や潤渇が交錯し、転折に飛白がのぞく。縦二列の構成で、右に「惟能知足心常泰」、左に「人到無求品自高」を配し、字間・行間を広く取り、張弛のリズムをつくる。中ほどと左下に捺した二つの朱印が場面を締め、拍子を明確にする。全体は悠然として澄明で、知止自守の安らぎを伝える。
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