
雲壑飛瀑
群峰と雲壑のあいだ、飛瀑は雷のように奔り、半ば霧に沈む村落に、小舟と憩う鹿、旋回する白鶴が呼応し、動静が交錯する潤いに満ちた景色を成す。
全体は水墨の運筆で、高遠と深遠を併用した構図。両側の絶壁が抱き、三筋の瀑が谷へ注ぎ、霧と雲は湿墨の滲みで表され、遠山と淡い光がほの見える。谷底の村は細線で起こされ、家並みは畦と樹籬のあいだに錯落し、前景には繁る草木、岸に憩う鹿、川を行く小舟、瀑のそばを巡る鶴が添えられる。皴擦と点置が岩肌に質感を与え、墨の階調は淡から濃へと移ろい、水の奔勢と居の静けさが拮抗して、画面は雄渾にして清雅である。
- カテゴリー
- 水墨画・山水
- 制作年
- 制作年 未確認
制作の過程

1. 下描き

2. 白描

3. 設色
展示風景
