
倚坐の美人(白描)
清澄な白描線で倚坐する仕女を描き、わずかに振り返る面差しに、波のように重なる広袖が呼応し、気韻はしとやかに漂う。
白描の法を用い、線は円潤にして抑制がきき、輪郭と五官は淡く、髪と頭飾りにはやや濃い墨を置いて虚実の対照をつくる。衣の襞は長い運筆で配され、広い袖は幾重にも返り、剛と柔が同居する。人物は斜めに身を預け、両腕を胸前に重ね、微笑を含んで横目に振り返る;広い余白が線の軽やかな律動のなかで静けさをひろげる。下方の小さな幾何文が倚る物を示し、構図を据えつつ、わずかな生活感を添える。
- カテゴリー
- 人物・デッサン
- 制作年
- 制作年 未確認
制作の過程

1. 下描き

2. 彩色仕上げ
展示風景
