
黄花の習作
時の色を帯びた褐紙に、半開の黄白の花が濃緑の長い葉のあいだから軽やかに立ち上がり、水彩の潤いが静物にやわらかな息づかいを与える。
透明水彩で花弁はレモンから白へと移ろい、にじみが縁を和らげ、葉は濃い緑と数筆のドライブラシで脈と重みを示す。構図は一本の花茎に集約され、つぼみと開花が上方へと交差し、広く残された地の紙が温かな背景となって花房を浮かび上がらせる。茎の赭褐や枯れに向かう一枚の葉の色が紙の経年に呼応し、静けさの中にほのかなノスタルジーを漂わせる。
- カテゴリー
- 花卉・装飾
- 制作年
- 制作年 未確認
制作の過程

1. 下描き

2. 墨入れ
展示風景
