
八仙過海
笛や花籠、剣や瓢などの法器を携えた八仙が連れ立って波を越え、抑えた設色と力強い線が、吉祥にして悠然たる神話の旅路を立ち上げる。
精緻な墨線を骨格とし、粉紅・青・赭を基調に澄んだ設色を置く。水の紋様は擦れを交えた湿筆で渦を描き、白く残した飛沫がきらめく。八人は笛・払子・鼓・花籠などの持物を示しつつ扇状に集まり、右上から左下への対角線が行列を安定させながら進行感を与える。表情は多彩で衣の襞はたおやか、荒立つ波間にあっても面差しはおだやかで、瑞祥と逍遥の気が満ちる。左上の題識と朱印が広い余白を締め、密な群像に呼吸を与える。
- カテゴリー
- 人物・水彩・工筆
- 制作年
- 制作年 未確認
制作の過程

1. 下描き

2. 白描

3. 設色
展示風景
