
月季花
彩墨で描かれた一輪の月季(チャイナローズ)が、艶やかな桃紅と深い緑を素地に対峙させ、清澄にひらく。
花弁は層のにじみでひらき、中心には黄の蘂を点して、光が内から滲むように見える。葉は墨を骨とし、緑と赭で彩を重ね、脈を軽く示して表裏の対照をつくる。枝は中鋒と破鋒を交えたやや乾いた筆致で、疎らな棘がその強靭さを示す。構図は左下から右上へ斜めに伸び、広い余白が息づく。右辺の題識と朱印が画面を収め、花のそばの飛ぶ一滴の紅が即興の気配を添える。
- カテゴリー
- 花鳥画
- 制作年
- 约 1980 年代(穗城)
制作の過程

1. 下描き

2. 白描

3. 設色
展示風景
