
九鲤献瑞
九匹の朱の鯉が白野をめぐり追い交わし、水墨の潤いのなかに瑞気が一気に通う。
水墨に設色し、主に朱を湿筆で滲ませて魚体の艶と量感を立ち上げ、乾湿を交えた軽快な筆致で眼や鰭、背の鱗を捉える。九魚は弧を描きつつ下から上へと巡り、淡墨の水痕が流れをほのめかし、大きな余白が水面の広がりを生む。赤と白の強い対照が画面を澄ませ祝意を帯びさせ、動勢は途切れなく生命と吉祥を湧き立たせる。左側の縦の題款が構図を支え、上昇のリズムに呼応する。
- カテゴリー
- 花鳥画
- 制作年
- 2008
- タグ
- 水墨鯉吉祥
制作の過程

1. 下描き

2. 墨入れ
展示風景
